●派遣社員の時給、３年勤務なら３割引き上げ　

厚生労働省は、派遣社員が３年間同じ業務で経験を積んだ後に業務内容が変わった際の賃金を３割上げるなどとする指針をまとめました。
来年４月から始まる「同一労働同一賃金」への対応にあわせ、正社員との賃金の差を縮めることになります。

現在、派遣社員の賃金は平均で正社員より2割ほど少なく、厚労省は派遣社員の賃金を底上げしてこの差を縮め、不合理に待遇に差をつけることを禁じる同一労働同一賃金に対応するための対応となります。

人材派遣会社にとっては、人手不足が深刻な現状で賃金が上昇すると、人材を集めやすくなる面がある反面、派遣先企業に派遣単価を上げてもらう必要が出てくるため、企業がコスト増を敬遠して派遣社員の活用に慎重になれば、派遣社員の雇用機会が減っていく恐れもあります。

派遣会社や派遣労働者を使用している会社は今後の動きにご注意ください。